夏目漱石の「こころ」はホモ小説【IQ127のミッキーの「よくわかる純文学」】
そう、夏目漱石の「こころ」はホモ小説なの。私が腐ってるからとかじゃなくて、ホントにそうなのよ!
▼ 純文学には「無駄が一行もない
「こころ」がホモ小説か否かは自分で読んで気づくのが一番良いけれど、あまりにも古い作品だし、ライトノベル慣れした今の若い子は「純文学の読み方」がわからないので、解読は不可能よね。
IQ127で言語能力に特化した絶対美少女である私が、小説の構造を簡単に解説するわね。
「純文学」つーのは、連載漫画とは違う。「読者をひっぱる」ために、格闘技大会を何回も開いたり、必殺技をどんどん編み出したりはしない。
作品が「一枚の絵」として、無駄なく、一分の隙もなく、きっちりと構成されている必要がある。わかりやすい作品では「走れメロス」かしらね。非常にシンプルな構成で、セリフや心情描写など「一行も無駄がない」わよね。芥川龍之介の作品も勿論そう。
で、当然「こころ」も「一行の無駄」があってはダメなの。
▼ 「こころ」の構成
「こころ」という作品は、ざっくりというと、次のような構成になっている。
1.青年が先生(男)を慕う。
2.先生が、友人(男)を出し抜いて、友人が恋をしていた女性と結婚。
3.友人が自殺する。
4.先生は、遺書で自分を慕う青年に「2」、「3」を伝えて自殺する。
構成は非常にシンプルよね。ところが、構成に対して、描写の比重が奇妙なの。
▼ 「こころ」の謎 その1「先生と友人は大して仲が良くない」
「こころ」は、読後に色々な「もやもや」が残るんだけど。
その「もやもや」のひとつが、「先生」と「友人」は、大して仲が良いわけではないということ。
もし、先生と友人がめちゃくちゃ仲が良くてさ。でも、二人が愛した女性が同じだったりして、それで二人が女性を奪い合って戦って、負けた友人が死ぬというお話なら、「激しい三角関係」って感じで、わかりやすいわよね。
ところが、先生と友人は、そこまで深い仲でもないのよ。ぼんやり話すぐらいで。
しかも、この三角関係の中心となる女性についても、ほとんど何も述べられてないの。ちょっと見かけて「あ、いいな」ってぐらいの女性。
もし「こころ」が恋愛ドラマなら、「三角関係の中心となる女性」つーのは、物語の「核」よね。
ところが、この女性に対する描写はほとんどない。
「恋愛」のシーンも皆無。「先生」が、女性のお母さんに「娘さんをください」とお願いしたら「ああ、いいよ」と答えてオシマイ。ただ、それだけなの。奇妙でしょう?
▼ 「こころ」の謎 その2 奇妙なオープニング
この「こころ」という作品は、一読しただけだと「構成」のシンプルさに対して、あまりに無駄が多いの。
そんなに長い話じゃないから、さくっと読んでもらえばわかるけど。
一番「無駄」だと思われるのは冒頭のオープニング。
「こころ」青空文庫
海には無数の男女がいます。
ここで、青年は「パンツ一丁の西洋の男性と一緒にいる先生」を見かけるの。
で、青年は何度も海に通って、なぜか「先生」が気になって、先生に声をかけるの。
なんつーか、ナンパよね。
さて、あなたが男性だとして、海には無数の男女がいます。
可愛い子、胸が大きい子、笑顔が素敵な子、色々いると思うんだけどさ。
にもかかわらず、普通、「パンツ一丁の西洋の男性と一緒にいる男」に目が行くかしら?
しかも、青年は、何度も海に通って、どうしても気になって、先生に声をかけるのよ。
これってナンパよね?恋よね?
そして、この冒頭のシーン以降「パンツ一丁の西洋人の男性」というのは二度と出てこないの。
冒頭でいきなり、すげーインパクトで登場してくるのよ。
にもかかわらず、その後、一度も出てこないの。
オマエ、何のために出てきたの?
▼ そして、謎は解けた。
さて、「純文学には無駄が一切ない」という大前提の上で、もう一度「こころ」という作品を分析をしましょう。
私が先にあげた「謎」を挙げると。
1.「先生」と「友人」は、「三角関係で悩んで自殺した」のに、女性に対する描写はほぼない。
2.「先生は海辺でパンツ一丁の西洋人の男性」と二人きりでいた。
3.青年は海で、無数の男女の中から、「先生」をナンパした。
1と2と3を踏まえると、答えは出てくるわよね。全員ホモセ大好き。ちんぽ大好きなのよ。
▼ 「そして、作品の緻密さに圧倒される
「こころ」がホモ小説だと理解した上で、もう一度、最初から作品を読み直すと。
全ての「点」が「線」として繋がって、真綿が首を絞めるように、ぐいぐいと文章が絡みついてくるのを感じると思うわ。
1.青年は、まだ蕾。性に目覚めていない。そして「先生(男性)」に恋をする。
2.しかし、青年はまだ、それが「恋(同性愛)」だと気づいていない。
3.先生は、友人を出し抜いて、「意中の女性」と結婚したのに、女性とのセックスが楽しくない。
4.女性と結婚しているのに、西洋人とホモセする毎日。
5.先生は想う。「オレはあの友人(男)に惹かれていたのだ。そう、この青年が自分に恋をしているように…」
6.先生は気づいていた。「オレが妻と結婚したのは、妻を愛していたからではなく、妻に友人を奪われたくなかったのだ」
7.オレは最低だ。誰も幸せにできない。自分すらも幸せにできない。
8.この青年は、調教すれば、喜んでオレにケツの穴を差し出すだろう。しかし、妻はどうなる?
9.オレは誰も幸せにすることができない疫病神だ。死のう。(完)
どう、理解できたかしら?