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王者復活!かっぱ寿司の底力

私のファンのみんなは、私がミュージシャンとは別の顔として「回転寿司評論家」としてコマメにブログ記事を書いてるのを知っていると思うけど。

現在、回転寿司業界のランキングは「総合力ではスシロー、味は銚子丸」つーのが私の意見。

でもね、この2週間の調査で、このランキングに動きがあったことをお伝えしたい。

王者かっぱ寿司が復活。そう、本日時点での私の評価は「総合力ナンバーワンはかっぱ寿司」よ。この二週間、二度食べに行って確認したから間違いない。

多くのスシローファンは激怒するでしょうね。その気持ちはわかる。でもね、スシローが悪いわけじゃない。かっぱ寿司が凄いのよ。かっぱ寿司は復活に向けて、ホントに頑張ったと思う。

スシローの「サイドメニュー作戦」に、かっぱ寿司は客を取られて完全に追い込まれていたのよ。

で、それに対しかっぱ寿司はどうしたかというと。「サイドメニュー返し」。

なんと、ガチンコ勝負よ!

で、質の高さで遂にスシローを超えた。うどんも、ラーメンも、そしてデザートも。全てにおいて、かっぱ寿司はスシローを上回った。それが本日時点での私の印象。

もはや、寿司対決じゃないのよ。皿をかけた全面戦争よ。

勿論、スシローも依然として輝きを放っている。何か失点したわけじゃない。

でも、かっぱ寿司はかなりの予算と時間を割いて、全面改革をおこなったと思うの。

かっぱトレインの廃止のときは「迷走したか?」と思った。追加されたサイドメニューも「イマイチだな」と思った。しかし、かっぱトレイン廃止から1年?ぐらいかしら。遂に、改革が実ってきたというか。

今のかっぱ寿司は無敵よ。詳細はレポートでどうぞ。

▼ 味そのものが美味しくなった!

そう、寿司そのものもおいしくなった。最初は「気のせいかな」と思ったんだけど。もう一度食べに行っても、やはり美味しかった。二店舗、別々のお店で食べたから間違いない。今のかっぱ寿司は美味しくなった。そう思うわ。具体的にはシャリがよくなったのかなと感じる。でも、以前のものと比較したわけではなく、記憶を頼りにしているから自信はない。

▼ 間違いなくグレードアップしたのは「サイドメニュー」と「企画商品」

「バジルサーモン」なんて、以前のかっぱ寿司のセンスでは絶対に出てこなかったネタなのよ。「バジル」って、20代~30代ぐらいのちょっとお洒落な女性をターゲットにしたキーワードでしょ。でも、昔のかっぱ寿司のターゲットは「子供、ファミリー」だもの。あからさまに女性をターゲットにいれていたのはスシローだった。これを、かっぱ寿司は貪欲に取り入れた。そして、非常に美味しく仕上げたのよ。

▼ 企画力のなさを「コラボ」でカバー

かっぱ寿司は、スシローと比較して「アカぬけない」ところがあった。

ところが、これを「コラボ」でカバーしてしまった。

推測だけどさ、会社全体が一丸となって「打倒スシロー」を掲げて、前向きに頑張ったんじゃないかしらね。結果として、寿司の味もあがった。今のかっぱ寿司にはポジティブなパワーが満ち溢れてるのよ。

お寿司ってのは職人の世界だからさ。やっぱり視野の狭さ、頑固さがあると思うの。そして、それはお寿司の世界なら許容されるしね。

でも、その壁を突き破ったのがスシローで。そして、「じゃあ、ウチもやってやろうじゃないか」とぶつかっていったのがカッパ寿司。

ホームページを見れば一目瞭然だけど、今や、かっぱ寿司のほうが「アカ抜けてる」感じあるのよ。これはもう「激変」と言える。

▼ サイドメニューが美味しい!

もうね、ホントに美味しい。コラボの力技よね。

自分の会社の技術でなんとかしよう、ではなくて。「最終目標はお客さんを満足させること。足りない部分は他社のノウハウで補おう」という姿勢は極めて現代的。

私が回転寿司が好きなのは、この「本気でお客を取りに行く姿勢」なのよ!

なんつーかね、回転しない寿司に偏見があるわけじゃないけど。

日本の高級食のお店つーのは、なんかね、なんかこうね、引っかかるのよ。鼻につくつーか。

こっちが恐縮しなきゃいけないつーかさ。リラックスできないのよね。

京都なんかそうでしょう。なんつーか、行った後に嫌な気分になるつーか。

いや、あれが好きな人もいると思うわ。政治家とかね。

「高級店に入れるオレは特別な人間だ」って、そう思える人は、そういうのが好きなんでしょう。

自分自身に自信がなくて、自分が食べてるものや通ってるお店でアイデンティティを保ってる人つーかさ。

京都人もそうでしょ。結局、中身なくてさ。だから、土地で差別するつーかね。じゃあ、そいつが京都から出て何かできるか、何か表現できるかつーとさ、何もできないのよ。

まあ、それはそれとして。私はミュージシャンだから。クリエイティブなものに惹かれるのね。

どーんとふんぞり返ったり、あるいは、やたら媚びてる態度じゃなくてさ、「目的のために頭を使う」姿勢に惹かれるのよ。

私にとって一番大切なのは「態度や雰囲気」ではなく「知性」なのよね。

回転寿司つーのは「お皿が回る」こと自体が、とてつもないアイディアでしょう。だから、その発祥からしてね「頭脳」を使ってるのよ。お皿の計算方法にしてもそう。凄く工夫しているでしょう。

「回転寿司?あははは、本物を知らないね」みたいなオッサンは多いけどさ。彼らは、回転寿司の本質を理解していないのよ。

IQ127の私が回転寿司を見るとね「どこからそんなアイディアが出てきたんだ!」って、そういうことなのよ。

「皆が回してるなら、ウチの店も皿を回そう」とかさ。そういうことじゃないのよ。

お客様のために深々とお辞儀をして「ありがとうございました」という以外にもさ、お客様が喜ぶことつーのは無限にあるはずなのよ。ここを見極め徹底的に極めていく回転寿司こそ「職人」だと思うの。回転寿司のお店って、席も座りやすいし、気楽なのよね。ぐるぐる回ってる皿を見ても楽しいし、多少大声で話したって構わないわけじゃない。これはもうね、現代でもっとも進化した飲食店だと思うわけよ。

古典的な寿司を決して否定しないけどさ。でも、寿司つーのも「発明・イノベーション」だったわけでさ。だからこそ、寿司業界には、その「発明・イノベーション」の姿勢を忘れてほしくないつーさ。私はそう思う。だって、単に「美味しい魚」なら現地で食べたほうが美味しいもん。「本物」ってなによ?

私は回転寿司を食べながら、いつもそう思う。

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