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「ヒメ」との思い出

私がネットで「自分らしさ」を大切にするのには理由があって。

太古の昔、まだSNSがなかった頃。 偶然知り合った「ヒメ」ってお姉さんがいて。 これも奇跡みたいな出会いなんだけど。

別の人にメールを送ったらアドレスを間違えて、その「ヒメ」ってお姉さんに届いたの。

で、「こんな偶然、面白いからメル友になりましょう!」ってことになって。 そう、『メル友』の時代よ!

「ユー・ガット・メール」っていう、偶然のメールで恋が始まる恋愛映画があったけど。

私は、偶然のメールでお姉さんができたわけ。

なぜ、そのお姉さんが「ヒメ」って名前かというと「みんながそう呼ぶから」だってさ。

ははあ、「オタサーの姫」ってヤツね。

で、ヒメは、すっごく優しくて色々恋愛の相談してたの。 ゲーム音楽を作ってる人(超大手で!)だったから音楽の相談もできた。 2年ぐらいして、ヒメが「結婚したよ」って結婚式の写真送ってくれたんだけどさ。

それが酒井法子みたいな超絶美人で私は鼻血出して死んだ。

「正真正銘の姫だ!」

ウェディングドレス姿のヒメは、まさに地上に降りた天使。

しかも!その結婚相手との出会いがさ、やっぱネットなのよ。

ネットで相手の修士論文を読んで内容に感激して。

で、熱烈な感想を送ってから付き合いが始まったんだってさ。

ヒメは、ゲーム音楽やってるくらいだから「オタク」だったと思うの。

しかし、修士論文を読み漁るものなのかしら。

今思えば…。その男性の顔写真が載ってたんじゃね?

そうなの!

相手の男性も、マジでカッコイイ。

遠距離恋愛だったみたい。

ヒメが「ネットで知り合って結婚した」つーのは秘密の話だけどさ。

さすがにもう時効よね。

ネットだろうが「自分らしく」していたら、素敵な出会いがあるんだなって。

私もヒメと出会えたし、ヒメも素敵な旦那さんができたわけで。

これはもう偶然じゃないつーか。

その後、私はグレてヒメとは疎遠になっちゃったけど、大好きなお姉さんだった。

これは、ホントに実話。デキすぎなぐらいだけど実話。

今も結婚式のハガキもってる。

花嫁姿のヒメの姿は、100人みたら100人が「美人!!」って驚くと思うわ。

でも、私はちょっとヒメにコンプレックスがあった時期もあんのよ。

「向こうは何もかもが完璧で、一方、私はめちゃくちゃだ!」みたいな。

ヒメは音楽もプロ。超絶美人で、しかも、高学歴のイケメンと結婚??「なにそれ??」みたいな。 それで、私が僻んで疎遠になっちゃったんだけど。

でも、今から思うと、あんなに親身になって私の話を聞いてくれたのは感謝しかないわ。 あのとき、ヒメに送ってた悩みや愚痴のメールとか、恥ずかしすぎて、もう絶対に見たくない。 でも、ヒメからのメールはいつもホントに簡潔で、丁寧で、私のことを一切否定しなかったし。

ホントに優しかった。

私が失恋したっつったら、すぐ電話かけてきてくれてさ。しかも、声も超可愛いの。

「あああ””、このやろう、くそ!」って。

当時の私には、ヒメの完璧さが苦しかった。

でも、今はホントに尊敬してる。

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