同人焼き畑農業論~『娘キャラ』は、時間が経過してからのほうが『旨味』が出る/解説『恋のライジングフォース』
(プリンツ/艦これ)『恋のライジングフォース』(うた:GUMI)
【楽曲解説】
宗教団体真メグデス
『恋のライジングフォース』(from 4th『ボカロ話し方講座』)
イングヴェイをオマージュした楽曲。
イングヴェイの『早弾き』を真似するギタリストは多い。
しかし、メグデスでは、イングヴェイ楽曲の『歌メロ』『アレンジ』の美しさに注目し、研究を続けていた。
メグデスのギタリスト、ジャイアント・シュナイダーは、ほとんど早弾きをしないギタリスト。
イングヴェイの楽曲に寄せる際も、早弾きはせず、シンプルなプリングとハンマリング、そして、チョーキングでギターソロを組み立てている。

◆ ◇「プリンツ推し」は、ほとんど見かけない
今回の主演は、プリンツです!
2025年現在、『艦これ』のエロ動画を制作するようになってから、早10年になろうとしています。
ウチのサークル、メグデスの活動開始は、2016年。
ニコニコ動画で『淫語ボカロ』の楽曲を宣伝しようと思ったんですけど、なかなか上手くいかなくて。
FC2アダルトに活動拠点を移したんです。
その際に「何か良い宣伝方法がないか」と考えて、当時も、そして今もハマっている『カスメ2』でエロ動画を制作して、楽曲と組み合わせてリリースし始めました。
その一環に、『艦これ』の動画制作があります。
今まで制作した動画の本数は、おそらく、1000とか、2000とか、それぐらいあると思います。
先日、メグデスのホームページをリニューアルして、動画を整理しました。
そうすると、自分では推しているつもりだったり、案外、制作していないキャラ。
また、自分では推していないつもりだったのに、案外、制作しているキャラがいるんですね。
プリンツ・オイゲンは、ビスマルクというメジャーキャラの『随伴艦』です。
圧倒的に可愛い。
可愛いけど、入手率が極めて低い。
私も持っていない。
だから、あんまり推しているユーザがいない。
公式で、キャラがリリースされた直後は、一時的な「お祭り状態」でブーストがかかるんですけどね。
私も、「可愛いな」とは思っていましたが、特にプッシュもせずに、放置していた。
今、「プリンツ推し」は、ほとんど見かけない…のですが、どうなんでしょうか。
◆ ◇ 『娘キャラ』は、時間が経過してからのほうが『旨味』が出る
さて、ここからがメグデスの独自の『感覚(センス)』なのですが。
『キャラは、ちょっと人気が廃れてからの方が、旨味が出る!』
人妻的な、色香が出てくる。
凄く、悪い言い方しますよ。
当時よくあった、娘リリース直後の「可愛い、可愛い!〇〇可愛い!」って、作為的なんですよ。
これ、絵師が「エロ同人」で稼ぐために、ネット上で火をつけるんです。
あたかも流行っているかのように見せかけて、ファンを育てて、コミケで刈り取る。
そういう『同人ゴロ焼き畑農業』が、ずっと営まれてきたんです。
ボカロもそうです。
本当に人気があったのは、クリプトンのキャラ数種と、結月ゆかりだけ。
あとの「可愛い、可愛い」はもう、絵師の作為的な情報操作ですよ。
まあ、何が「可愛い」かは、ともかく。
ぶっちゃけ、同人絵師って、絵ばかり書いていて、かつ、ありとあらゆるアニメと漫画を追いかけているので、キャラに対する『愛情』なんてないんです。
これまでの「成功事例、法則」に当てはめて、キャラクターを「機械的に、テンプレで」プッシュする。
ブーストのさなかの娘キャラは、テンプレ的な動きしかしないんですよ。
『艦これ』のキャラの歴史は、『同人ゴロ焼き畑農業』の歴史ともいえる。
『艦これ』のキャラの歴史を紐解いていくと、「どういう系統のキャラを、どういうポジションにしてプッシュするのか」という、『同人ゴロ焼き畑農業の手法』が見えてくる。
ところが…
しばらくして、人気が落ち着いてい来ると「真に、そのキャラが好きな素人」が、「真心をこめて」、キャラクターをプッシュし始める。
また、「どういう人間が、どういうキャラをプッシュするのか」という、「キャラと人間」の組み合わせも見えてくる。
そうすると、そのキャラが、独特な、真なる輝きを持ち始めるわけですよ。
その「真なる輝き」を持ったキャラに、私は惹かれるんですよね。
キャラのイラストに魅かれるわけではありません。
そのキャラから何か『電波』を汲み取った人達が作り上げた『強固な、ローカルな世界観』に魅かれる。
つまり、私は『宗教』が好きなんです。
もっといえば、創造物が、神になっていくプロセスが好き。
日本にも、インドにもたくさんの神がいるんですけど。
全ての神は、そうやって「ローカルな謎の信仰」で、誕生したのだと思います。
初音ミクは、一時期、「本当に、これは神になってしまうのではないか」というぐらい勢いがありました。
今も、人気は続いているのかな?
でも、営利企業が上から「洗脳する、押し付ける」みたいにやると、人々は逃げちゃうんですよ。
Vtuberでも、営利企業が、無理やりプッシュするキャラって、人気が長続きしないでしょう。
ミライアカリでも、キズナアイでも。
なぜかというと、「作為的な印象操作」をやっていると、「受身」な人ばかり集まってくる。
だから、運営側のネタが尽きちゃうんですよ。
それでも、無理やり運営すると、「薄っぺらくなる」のです。
Vtuberの人気は、企業的な「作為的」なものです。
だから、Vtuberのファンって、自分達で創作一切できない。
受身な人しか集まらない。
もし、高度な創作能力があるなら、自分でVtuberをやるでしょうしね。
その状態で、無理やり運営し続ければ、「薄っぺらくなる」から、人気は短い。
それはそれで「短期ビジネスモデル」としては、正解なんでしょうけどね。
しかし、私はビジネスモデルになんて、興味ないんですよ。
人間が、真心をこめて、真に執着する、『真の宗教』に興味がある。
運営や公式が語り過ぎない。
そういうところに、「創作能力が高いファン」が集まる。
そういうところにこそ、『真の宗教』が、派生する。
パウーで、延々と『加賀』を推してる絵師の方がいるんですけど。
パウーの絵師って、会話が通じないから、ただ観察するだけになっちゃうんですけど(笑)
絵師って、ホントに、病んでますよね。
で。
その方は、本当にもう、精神修行とか、仏教の修行のようにして、『加賀』を描き続ける。
毎日、ぶつぶつ呟いて、ひたすら、加賀。
そういうところからインスパイアされて、私の中でも『加賀』というキャラのイメージが固まってくるんです。
◆ ◇ メグデス自らも、旨味を出せるようにしたい
メグデスは『淫語ボカロ』を標榜しています。
でも、『二次創作』がやりたかったわけではなくて、「ボーカルとして歌ってくれる生身の人間がいなかったから、ボカロを起用した」のが、ウチのサークルの出発点なんです。
なので、ネット上の『ボカロのイメージ』とは、一線を画した、独自性をプッシュしていました。
ただ、『艦これ』のキャラづけについては、他の創作者の方からインスパイアを受けることが多かったんです。
しかし、昨年から、ウチのサークルも『艦これのエロ小説』を書き始めたので、我々自身でも、艦これキャラに『コク、旨味』をつけられるようにならないといけないなと、思い始めたのです。
プリンツ・オイゲンは、『薄味』のまま、ネット上に放置されているので。
なにか、味付けできないかなと考えて、制作したのが、この動画になります。
以上
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