淫語ボカロ「宗教団体 真メグデス」SIN-MEGDEATH
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アジア最強都市の一角、上海へ行く (2泊3日)
【2017年12月某日 初日】
今、成田。今日から仕事で上海へ出張。2泊なんだけどね。行く前は憂鬱だったけど、空港着いたらだんだん楽しくなってきた。特な性格よね、私って。
上海到着!中国はツイッター接続できないんだけどVPNを使って特別経路で接続してるの。しかし中国の法律を破るような書き込みはできません。怖い~!
でも、そういうのって他の国でもあるのよ。タイでも天皇や僧侶を侮辱したら大問題になるしね。
ホテルはすっごく良い部屋。大満足っス。
さっそくホテル付近を散策。このあたりは旧市街。旧い街並みが保管されているの。この写真を観て「中国は貧困国だ!」なんて勘違いしてはダメよ。ボロイわけじゃなくて、むしろ「旧いからオシャレ」な街なの。それについてはまた後で。
青島ビールで乾杯!ここは香港料理のお店なんだけどね。中華料理とはちょっと違うの。
味はすっごく美味しい!上海の料理のレベルはすっごく高いらしい。
そして、カップ麺の麺にゴージャスな具をのせた謎の料理。イカの味が染み込んでて美味しい。しかしさ、カップ麺の麺をそのまま使うっつー発想が日本にはないよね。
柔軟つーかなんつーか。ま、いいんだけどさ。
部屋飲みです。いやあ、もう寝たいんですけど。勘弁してください。
そして、インスタ映えするオレンジジュース。プルタブがアルミ蓋で守られてる。
中国っていうと「不衛生」というイメージがあるでしょ?だからこそ、逆に過剰なほど清潔さを主張するという側面もあるの。
つまり、ネガティブな印象を排除するため地道に努力し続けてきたってこと。
【2日目】
うう…。昨夜は結局、私が一番飲んでしまったっス。
そして、二日酔いで上海の朝だぽん。
上海ホテルの朝食だぽん。美味しい!中華圏はやっぱりお粥よね。
ご飯の食べ方は世界各地域によって色々だけど私はお粥が相性がいいな。
胃にもたれないから食べるのがラク。お粥は中国人がたくさんお酒飲むことから開発されたんでしょうね。二日酔いでも食べやすい。
いや、もう私は復活したけど。元気っス。今日は頑張るぜ。
軽く朝の旧市街をお散歩。どう?「旧いから、むしろオシャレな街」って言った意味が写真で伝わるかしら?
上海はめちゃくちゃ発展してるからさ。だから上海人は「ボロい街」にノスタルジーをきゅんきゅん感じちゃうのよ。街並みをバックに写真撮影している女の子二人組みもいる。銀杏が綺麗ね。
商談先近辺。綺麗な街ね。都市部であっても旧い街並みがしっかりと保存されている。生花も綺麗。美意識にこそ、その国の豊かさが現れるわ。
このあたりは有名なお寺があるの。金閣寺みたいなものかしら?そして、銀行も金閣寺のようなデザイン。これはお寺じゃないの、銀行なのよ。『”銀”行』なのにシルバーじゃなくてゴールド。このあたりのセンスが中国。気合入ってるわよね。
まさか、伝説の古代ビル、イデオン!?
そ、そんな…。中国はイデオンを制御する力すら手に入れたというのか…。
こんなビルが変形して攻めてきたら日本はひとたまりもない。
商談も良さそうな感じで終わり、上海料理を食べにきました。
「蟹食べたい」「これでいい?」「うん」
まさかレジの足元から蟹を出して、その場で締めあげるとは…。
そして10分後には見事な蟹料理。甘いクリームみたいな身。
身は少ないけど殻ごとかじって吸って食べるの。甘くて美味しい。
中国人は蟹を食べるのがスゲー上手なの。
バキッ、ボキッ、じゅるるるッ!
一瞬にして喰らい尽くす。
達人クラスになると、あまりに美しく蟹の殻を綺麗に割るため、蟹は殺されたことに気づかない。
そのため、食われた後にその殻を再び組み立てなおし息を吹き込むと、蟹の魂が戻ってきて再び歩き出すとも言われている。
ホントよ、私のパートナーの香港人の親戚がそうやって言ってたもん。
「気をつけろ、アイツらの蟹を喰うスキルはクレイジーだ」って。
しかし、上海料理はマジで美味しい!
中華料理っつーのは、その配下に「上海料理」「四川料理」など、さまざまな流派があるでしょう。高級料理から庶民料理まで、とにかく物凄く層が厚いのよ。
付近の高級住宅街。一戸およそ1億円ぐらいが相場だってさ。宗教的な建物がある。正体不明だけど、統一教会みたいなものかしら?「世界合同結婚式」みたいなことが書いてある。
昔は「統一教会の合同結婚式」なんてアホくさいと思ったけどさ、今ならその意味がわかるの。財産を持ちすぎちゃった場合、結婚つーのは、もはや恋愛ではないのよ。離婚した瞬間、財産半分もってかれるわけでしょ。男だって、それだけ金があったら女買いまくり、食いたい放題じゃん。そんな状況であなたは愛を信じられる?無理でしょ。だったら、入信して神を信じるしかないってことよ。
その宗教組織が入信者の「ビジネス」に深く絡んでいるのであれば、入信者は絶対にその「ビジネスの神」に背けないでしょ。そして、その「神を裏切れない者同士の結婚」つーのは、恋愛結婚よりも遥かに安心ってワケ。
そして、この地域でもっとも高いホテル。1泊10万ぐらいだってさ。料理も当然、超高級よ。
「でも、決して美味しいわけではありません。私も一度食べました。むしろ、とてもマズイです。どこに、どういうコストをかけた結果、そのような価格で提供されることになったのか、誰も知らないのです。でも、ひとつだけ言えることがあります。見た目は大変綺麗です」
中国人の社長がそう教えてくれたわ。
私が推測するに、それはボクシングのファイトマネーみたいなものなんでしょうね。マイク・タイソンがリングにあがったら、1ラウンドでも莫大なお金が支払われるわけでしょう。皆がマイクのパンチが観たいわけよ。だからチケットの価格がハネあがる。料理も同じでさ。皆がその包丁裁きを観たいわけ。料理つーのは、絵画や彫刻のように美術館で保管することができないでしょう。このホテルに座って、注文しない限り、その料理の美しさを鑑賞することはできないわけ。だから高級なんだと思うわ。味がどうこうじゃないのよ。
いずれにせよ、世の中には不思議がいっぱいね。
さて、電車に乗って「静安寺」という繁華街に向かいます。上海のインフラはあきれるぐらい綺麗なのよね。東京の100倍は綺麗。いわゆる民度の差ってヤツでしょうか。痴漢が闊歩する薄汚れた「美しい日本」…。
はい、「静安寺」に到着~。日本で言うと「渋谷のハチ公前」って感じでしょうか。つうか、スケールがデカすぎ。どかーんと空間が広がっております。渋谷の100万倍は綺麗。これもまた民度の差ってヤツでしょうか。
いや、スゲーよ、上海。現在、アジア最強の都市。ソウルも香港も上海には勝てないんです。全てが美しい。まさにグローバル歳って感じよね。かっこいい。ちょっとショック。これが現在の中国のパワー。こんなの勝てるわけないっスよ。日本が勝てるとしたら空の美しさ? この日は快晴だったのよ。でも見て、この空の煙。
あとね、上海はトイレが少ないの。すげー困る。上海人は尿の回数が少ないのかしら?
上海と日本でどれくらい差があるかは看板のクオリティでわかる。上海の看板は立体的な構造なのよ 。一枚板の印刷じゃない。一枚板だと角度によっては光を反射して文字が読めないでしょ。でも、看板に陰影があるからくっきり文字が読めるの。その工夫に対してスゲー金かけてる。これがズラーっと延々と並んでる。だから遠くから見ても物凄く迫力がある。
街を小さいバスで移動するんだけど、バスの色もデザインも綺麗。福原愛バス発見。可愛い。日本だと「バーニラ、バニラ、バーニラー求人♪」だとかの曲を流してる、そんなトラックしか走ってないでしょ。それが現在の日本の貧困さの象徴よ。
別にアニメイラストでも、なんでも良いのよ。きちんと調和を目指し、トータルで美しくデザインされていれば。でも、コミュ障のヲタ豚がエゴ丸出しで「オレ達が経済をまわしてるんだ」と景観を無視して美少女の看板をボーンとデカく掲げ、そこに風俗営業店が乗っかって「メイドカフェだ!」とかやって、それを「クールジャパン」と呼称して世界に誇るつーのは無理があるわよ。
そして、上海の守りの要であるイデオン2号機。このYOUNGORという建物で化学スモッグ・エネルギーを増幅させて、塔からグレンキャノンを発射するの。もう一度警告する。日本が中国と武力で競うなんて無理。我々日本には、まだイデオンを制御する科学力がない。
上海のデパートの超高級宝石売り場の一角に、さりげなく設営された「聖闘士星矢30周年記念ブース」すごく自然に溶け込んでるでしょ。わかる?これが街と文化との調和なの。今の日本に欠けているのは、こういった美意識。
うわーい、ゴールドクロスがいっぱい。どれを着ようかしら?いやあ、なんつーかサンクチュアリって感じ。この巨大スクリーンのバックは絵じゃなくてエレベーターよ。あきれるぐらい綺麗。私の小宇宙爆発しちゃう。
夜の上海。上海はイデオンに守られているから、とても安心よ。
「日本の方ですか?ボクはお金持ちなんですけど、うっかりホテルにサイフを忘れてきてしまったんです。5万ほど貸していただけませんか?」
そんな具合に、身なりのよい乞食が気さくに声をかけてきてくれる。一切無視しましょう。
日本人向けの飲み屋街。漢字の本場中国ですもの。当て字ぐらいお手の物。
「夢精」と来ましたか。さすがね。
【3日目 帰国】
色々とショッキングな旅だったな。イデオンとか、イデオンとか。あと、イデオンとかさ。
15年前に北京に行ったことあるんだけど。そのオンボロなイメージが強くて、中国の発展なんてまだまだ先だと思ってたんだけど…。あっという間に追い抜かれてしまうものなのね。
Make Japan great again!
「中国は凄い」私は素直にそう思った。私も頑張るわ。再見、上海!
(了)