決勝T「イングランドVSクロアチア」/IQ127の絶対美少女ミッキーのサッカーW杯観戦記16
サッカーワールドカップ観戦。
大詰めの準決勝「イングランドVSクロアチア」。
この時点では、多くの人々が「イングランドもクロアチアも弱いチーム」だと思ってたんじゃないかしら。
サッカーに詳しい方は「クロアチアのモドリッチ」に注目していたし、イングランドのセットプレイが驚異的な精度を誇っていることも知っていたけど。

クロアチアは「決定的な得点力に欠ける」という印象で、決勝トーナメントでは全試合延長戦にもつれ込んでいた。
一方、イングランドは「セットプレイ以外は見るべきものがない」。


そして、イングランド。
お得意のセットプレイを披露する場が早くもやってくる。


本当にイングランドのセットプレイは驚異的。
今大会のイングランドは、サッカーのあり方を大きく揺らがせたよね。
ポゼッションサッカーを得意とするドイツは予選落ち、スペインも決勝トーナメント1回戦で敗退。
その一方「セットプレイしか芸がない」イングランドが粛々と勝ち上がっていったわけ。
「得点を取るための最適解は何か?」
高度な個人技や複雑な判断を要求されるポゼッション・サッカーよりも、「セットプレイ・サッカー」のほうがシンプルよね。




クロアチアもイングランドも攻めにスピードがないのよね。



クロアチア得意の波状攻撃。
クロアチアはセカンドボールを拾うのが本当に上手。
誰かがシュートを撃つ際に、攻めのメンバーがゴールを囲むように待機する。
そして、シュートが外れてもセカンドボールを拾って、何度でもシュートを撃つ。。

正直、このクロアチアの「セカンドボールを拾ってシュート」が入ることはほとんどないんだけど。
でも、これがあるから、敵のカウンターを防止できるのよね。
今大会、カウンターが決まることが多かったけど、クロアチアは「セカンドボールを拾う上手さ」によって、得点をとられる危険を減らしたチームだった。



後半の立ち上がりは両チームとも悪い。疲労があるんでしょうね。
イングランドは新人の若いキーパーもかなり上手い。
この動きでは、クロアチアに勝ち目はないように思われる。




しかし、細い攻めを繋いで、クロアチアが一点返す!

サッカーって本当に面白いつーか。
一点で本当に流れが大きく変わるのよね。サッカーは「11人対11人」つまり合計22人がフィールドに同時に立って、同時に動いているわけだけど。
だから、一点取った、取られたとことで、プレイヤーの心境にちょっと変化が生まれたとしても、それが22倍に増幅されるわけ。

追いついてからのクロアチアの猛攻。
後半の立ち上がりではグダグダしていたのに、一点取るとピリっとするのよ。







もう絶対に勝ち目はないだろうという試合でも、必ず追いつくクロアチア。
スマートさはないんだけど、しぶといのよね。







3回目のフルセットとなるクロアチア。
選手の疲労はとんでもない。毎試合、広範囲を走りまわるモドリッチが遂にダウン。
グラウンドに寝転がる。


クロアチアはよく攻めてるんだけど、イングランドはキーパーが良いのよね。

クロアチアの体力はもう限界。
こうなると、セットプレイが強いイングランドのほうが圧倒的に有利でしょう。


しかし、「数撃ちゃあたる」のセカンドボール蹴りまくり戦法がここで遂にヒット!
この「セカンドボールを拾う」つーのは、カウンターを防止する意味でも、また、少しでもシュート本数を増やして得点を取るという点で、とても大切な要素だったということ。
普通に試合を観てるだけだと「蹴っても、蹴っても入らねえな、下手くそだな」と思うんだけどね。
でも、試合全体を見ると、この「細かい戦略」が紙一重の差を生む。






なんと、ここでクロアチアはエースのモドリッチを下げる!
モドリッチはホントに体力の限界。
とにかく、一点を守り切れば勝てるクロアチア。さあ、どうだ!




イングランドの最後のセットプレイが入らない。
紙一重の差をクロアチアが制した。
