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宗教と科学 /「科学を説明できる宗教」は存在するが「宗教を説明できる科学」は存在しない

「宗教と科学」の序列は人々が思うほど簡単ではない。 多くの人々は「科学の方が立場が上」だと考えるけど「科学の方が上」であることを証明する方法がないの。オカルトではなくね。

「科学を説明できる宗教」はあるけれど、「宗教を説明できる科学」は存在しないのよ。

だから、むしろ「科学の方が立場が下」という見方がある。

多くの人が宗教に対し「それが真実かどうかを『科学的に』証明してみせろ」というけれど。

「科学がそれほど凄いというなら、宗教を『科学的に』説明してみせろ」と反論できるわけ。

幽霊や宇宙人と違って、「宗教」は間違いなく目の前に存在するものだから、科学的に記述できるはずなのよ。ところが、できない。

宗教をバカにする人ほど「宗教なんて、所詮こうだろ」と事実を無視した「思い込み」で非科学的な論を述べる。

つまり、宗教をバカにしている人間も「自分の方が優れている」と「思い込んでいる」だけで、本質は宗教の信者となんら変わらないのよ。双方とも、土台は個人の経験論と思い込みなの。

この壁を超えるのは相当に難しいんだけど、そもそも「難しい」と気ずける人間自体が、ほんのひと握り。

プログラマー崩れ(※)の「理系の子」が振り回す理屈は、科学ではない。「オレは理論的だ」と思い込んだ「宗教」なの。

(※)…学問として「科学」の「概念」を学んだわけではなく、日常業務の中で「理論」を用いて仕事をしている人間。

専門的に説明すると。 科学は「適用範囲を明示したときにのみ科学となりうる」 時空が異なると、数式は破綻しちゃう。 どんな数式にも、その数式が正として成立する「適用範囲」があるの。

ところが「自称・科学的な人」つーのは、時空Aでのみ成立する数式を、平気で、時空Bに適用しようとするのよ。 これは「数式の上に時空が存在する」と「錯覚」してしまうが故のミスなんだけど。

でも「数式の上に時空が存在する」という考えは科学ではなく「宗教」なの。

「自称・科学的な人」が良く言う「宗教は否定しませんが」つー前置きはおかしいのよ。それは「科学は否定しませんが」つーのと、同じくらい奇妙な発言なの。 人間の思考には宗教的な要素と科学的な要素が入り混じっていて、科学だけを取り除くことも、宗教だけを取り除くこともできない。

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