恋愛や結婚の場合は「恋愛する、結婚する」という強固な意志の上に成立する
◇ 交友関係と結婚は別
交友関係と結婚は別だと思うわ。 交友関係なんて職場関係みたいなものだから。 円滑にまわすだけだし。
恋愛や結婚の場合は「恋愛する、結婚する」という強固な意志の上に成立する。 だから、私は「見合い結婚」も妥当じゃないかと思うんだけどね。 「お互いがなんとなく惹かれあって、なんとなく絆ができて、なんとなく居心地の良い関係ができました。 はっぴーうれぴー♪」 私は、そういう恋愛話を信じてない。 結婚してからは、すげー色々な試行錯誤と、ハウスルールの積み重ねよ。 でも、それは我が家の話であって、他の家のことはわからないのよね。 私の両親も、かなりハウスルールの構築に苦心してた。 母親は、結婚したあとで「大学に行きたい」って言い始めてさ。 ある意味、育児放棄よね。
父親は母親の学費出して、子育てもやってた。弟は親戚の家に預けられて週末だけ帰ってきてね。 相当イレギュラーな家庭だったと思う。 でも、終わってみたら、それが我が家にとってベストな戦略だった。 両親ともに、自分の人生に満足してるもの。 弟はちょっと可哀想だったけど。
◇ ウチの母親
ウチの母親はちょっと変わっていて。
ウチの実家は岐阜の田舎なんだけど。母親はメチャクチャプライドが高くて、レジや清掃だとか、そういう仕事が絶対に嫌だったの。
働いてる姿を近所の人に見られたくなかったのよ。
で、ガソリン代毎月8万使って、隣の名古屋まで片道3時間かけて通勤して高級外車のセールスやってた。
調子の良いときもあったけど手取り20万ぐらいだったんじゃないかな。ガソリン代引いて12万。
結局、近所のレジ打ちのパートと稼ぎ一緒よ。
で、その12万を全部、私に仕送りしてた。
バカみたいよね。プライド守るために、毎日6時間も車での移動に費やしてんだから。
でもさ、母親がそこまでプライド高くなかったら、いくら私のIQが127でも、私は東京の私立大になんて行けなかった。
母親は高級外車乗って、子供は有名私立で「ふふん」とかやってたんだけど、裏の実態はそういうこと。
武士は食わねど高楊枝みたいな。
子供の私から見ても、母親はとても美人だった。
それを母親も自覚していて、岐阜のど田舎であっても、なんとか「美人」であり続けようとしたんでしょう。
昔、私は母親と折り合い悪かったんだけど、今は母親のプライドも女としての気持ちも全てが理解できる。すげーわ。
そして、自分が稼いだ金を全部、私の学費につぎこんで。
そこまでやって私がフリーターになっても一言も怒らなかったの。母親自身が自由に生きたから、私の自由も尊重してくれたんじゃないかな。
▼実家のあたりの景色。岐阜の馬篭ってところ。私が育ったのは馬篭じゃなくて、岐阜の美濃のあたりなんだけど、もう引き払っちゃって写真がないのよね。