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サブカルイラストレーター絶滅に想う

私が学生の頃は、アニメイラストの地位は低くて。

「イラストレーター」という職業の人間が描く絵はサブカル系だった。

絵の裏には、必ずあれこれ薀蓄があってね。

みんな金持ちの家系ばかりで雰囲気は悪かった。

彼ら、彼女らの態度はまさに「リア充」って感じだった…気がする。

ただ、サブカル系イラストレーターは個性を出すためにみんな幅広く絵やデザインを研究をしていて、作家独自のバックグラウンドを持っていた。

だから、インタビューを読むと面白かったの。私は気が強い人が好きだしね。 その後、萌え豚イラストが主流になって。

おそらく、あの生意気なサブカル系のオッサンやババアのイラストレーターはみんな廃業したんだと思う。 でも、彼ら彼女らの才能と研究成果は本物だったし、彼ら彼女らの「鼻持ちならない絵」を本屋ですっかり見かけなくなったことが寂しくも思う。

私はIQが127もあるから。当然、絵も上手だった。今と昔では「上手い」の基準が全く違うから、何とも言えないけどね。

私はヘビーメタルをやってたんだけど、何かにつけて同年代の子に「ダサい」と笑われることが多くて。

ウチの大学は金持ちばかりだったし、私は、洋服のセンスでもバカにされ、惨めな思いをたくさんした。私をバカにしたのは、当然ながらサブカル系の連中よ。

楽しい思い出もないわけじゃないし、お世話になった先輩もたくさんいるけど。でも、大学時代の同級生には二度と会いたくない。

何はともあれ、ヘビーメタルはダサいと笑われたことが悔しくて絵やデザインを勉強したの。「教養」としてね。美術書を読み漁ったり、ジャズを一生懸命聴いた。

「文化的差別」を乗り越えたかった。そのためには「教養しかない」って思ってた。

追い詰められてたの。私をバカにした連中を超える何かを身につけなきゃって。

就職もしなかった。

彼ら(サブカル系の連中)と同じレールには乗りたくないって。

今思うと、何のために、誰に対して意地をはってたんだろう?って感じだけどね。

※ 私(ミッキー)が学生時代に書いていたイラスト。私は自分と同年代の「東京の女性」を「すごくお洒落で可愛い」と思いつつも、同時に「スゲー生意気」と不愉快にも思っていた。今見ると、まるでピエロのような表情をした顔の塗りの厚さに「可愛い」と「ムカつく」の間を表現しようと模索していた当時の私の心境がよく現れているように思える。好きな画家はクラナッハ。

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