【ミッキー・ハットより】メグデスのオリジナルギター、ポルカドットVについて


こんにちは、いつもニコニコ元気なマンコ、IQ127の絶対美少女ミッキーです。

私がプロデュースしたギター「POLKA-2022」シリーズがリリースされました。

私自身からも、このギターについて、私自身の言葉で、きちんと説明しておきたいと思ってブログを書いています。



■■ このギターに関する情報


価格やスペックについては、全てカタログに記載しています。

また、ギターの音については、動画で確認できます。


カタログ、デモ演奏:

https://drive.google.com/drive/folders/1ObONDIzCuDUwKx_ZFFTaeWEdPWC1SZrC?usp=sharing


定価

TYPE-1: 97,000円 

TYPE-2: 150,000円

素体:40,000円

※ 円相場等による仕入れ価格、サイト販売手数料、送料等で上下します。ご了承ください。


【販売】メグデス直販ショップURL:

https://www.megdeath.com/shop


■■ やってみて一日でわかった、ギター販売の難しさ。お客さんとの信頼関係の構築


ギターをリリースしたのは昨日なの。でもね、もう、わかった。ギターを売るのは、これはすげー難しい仕事だわ。

ちょっと、私の手に負えないかもしれない。

自分のギターを手放す「転売」はやったことがあったから、そのノリで考えてたけど…。

「自分のブランドのギターを販売する」というのは、全然違う仕事だ。これはヤバい。これは難しい。

リリースから、わずか1日目で汗出てきた…。どうやって売ろう…。

良いギターを作るところまでは簡単だったの。いや、たまたま運が良くて、凄く腕の良いリペアマンの方がいた。さらに、中国のこの安物ギターが素体として優秀だったの!

コロナだったり、色々トラブルがあって感性まで半年ぐらいかかっちゃったけど、デキはめっちゃいい。感動した。

しかし、じゃあ、このギターの「価値」をどうやって伝えればいいかつーさ。

これが、ギブソン製です、エピフォン製です、DEAN製です、ヤマハ製ですって、ブランドの名前がついてたら、すぐ売れると思う。でも、中国の安物ギターだし。さらに、ウチは宗教団体だからね!

幸福のツボと、幸福のギター、どっちが売りやすいかしらって感じ。

つまり、良いギターを作るところまでは簡単だったけど、そこから「信用」を勝ち取るところが難しい。

おそらく、他のブランドも「良い音のギター」を作るところまでは難しくないのだと思う。

それは、ノウハウがあればできる。しかし、そこに「価値、信用」を持ってもらうのに苦戦するのよ。このギターの価値は、10万なのか、20万なのか、30万なのか。Gibsonみたいな超一流ブランドだったら「30万です!」って言えば「そうか、30万か」って、みんな信用するのよ。でも、私がこのギターを「こっちは8万円です、こっちは12万円です!」って叫んでも「何を言ってるんだ」ということになる。

この「信用を勝ち取る」というのが、本当に難しい仕事になるだろうと感じた。



▼ めちゃくちゃ良いギターです!でも、売るのはヤバイ、難しい…。


■■「価格を抑えて、最高の音がするフライングVを作る!」


今回、私がやったのは「メグデスが利用している無数のフライングV」の利用経験、録音経験をもとに、「最高の音がするフライングVを作る」ということ。


1.今までの経験から「欲しいギターの音」が頭の中にあった。そういう音がするギターを、ずっと探していた。

2.中国の安物ギターの音が、思った以上に素晴らしかった。でも、細かいところがおかしかった。

3.日本のリペアショップに依頼した。そうしたら、めちゃくちゃ良いギターになった。


以上


短く文章でまとめると、すげー簡単よね。でも、めちゃくちゃお金使ったし、めちゃくちゃ運が良かったのよ。

最初は「良いギター」を探して、ヤフオクとかで、100万ぐらい、フライングVを買いまくったの。

海外からも輸入してさ。めちゃくちゃよね。

まあ、たまたま、手元にちょっとお金があったのよ。おかげさまで、メグデスのアルバムも売れたし。

音楽で稼いだお金は、音楽で使う。それはスジでしょ?


価格と音が比例しないことがわかった


色んなギターを買ってハッキリとわかったの。「価格と音は比例しない」ということ。

これは、ぼったくりというわけじゃない。ギターという商品には、物凄く複雑な要素があって。

色々なものが複合的に絡んで値がついてるの。でも、これは普通の人にはわからないのよ。

これを説明しようと思うと、今回のブログみたいに、めちゃくちゃ長い話になる。


例えばさ、ピックアップ。私が好きな「Dirty fingers」って、昔は2万円ぐらいしたのよ。今は1万円ね。

どこの会社も、大体相場はそれぐらいよね。じゃあ、ピックアップの原価っていくらぐらいだと思う?

ぶっちゃけ、作るだけならタダみたいなもんよ。

でも、宣伝して、信用してもらって、買ってもらうまでが難しいの。

その宣伝のために、めちゃくちゃなお金を投資する。


勿論「研究・開発」には時間も必要、センスも必要よ。でも、宣伝に100億円使って、販売価格20万円のギター。

一方、宣伝に1円も使わなくて、販売価格10万円のギター。どっちが良い音がするか。

これはわかんないでしょ?

有名ブランドは、必ず有名ギタリストとエンドース契約するけどさ。

そうやって「プロに信用していただいています」って、みんなに伝えることが何よりも大切だということ。

木を削ればそれでOKという世界ではないということよ。

だから、価格と音は比例しない。だから、面白い。


■■ 費用対効果、どこにお金をかけるか


価格と音は比例しない。じゃあ、安物ギターで良いかというと、そうでもないのが、また面白くて。

なぜなら、ギターには「弾きやすさ」という要素もある。

「音の安定性」と「弾きやすさ」は、これは全く比例しないのよ。

これをなんとか両立しようとさせると、凄くシビアなセッティングが必要になる。

そうすると、そこにお金がかかるわけよね。


さらに、費用対効果の問題もある。

「ここは、わずか2000円で劇的に音が良くなる。ここは、2万円かければもっと良くなるけど、ちょっとしか変わらない」という問題があるのよ。

だから、問題はさらに複雑化する。


どれぐらいの品質バランスのギターにするか。

今回、私、ミッキー・ハットが一番アタマを使ったのはそこなのよ。

ギタリストのジャイアントがギターの話をしだすとだとダメなの。

「全部最高にしてくれ!」って言うに決まってる。するとどうなるか?

「OK。じゃあ、100万円」

そんなギター、怖くてスタジオで使えねえじゃん。


私は、スタジオにあるギターを全てチェックして「これぐらいのコストで、これぐらいの弾きやすさで、これぐらいの音」つーのを決めた。


標準モデルでも、音は最高なの。私が持ってるギターの中でも、間違いなく上位に入る品質。

でも、私にはちょっと弾きにくい。ギブソンみたいな太いネックだから。それでも、ギブソンより弦は抑えやすいけど。

ハイエンドモデルは薄型ネックだから弾きやすさ最高。私が持っているギターで、間違いなくトップ。これが最高。

でも、音の安定性が、わずかに「標準モデル」に劣る。


ハイエンドモデルののほうが、わずかに、鳴りが悪いのよ。

価格は高いのにね。


でも、音の差はわずか。しかし、弾きやすさは歴然とした差がある。

だったら、バランス感覚で、私ならハイエンドモデルを使う。そんな感じ。

でも、音が良いなら、標準モデルに価値を感じる人もいるんじゃない?

だから、2モデル用意したの。どっちが良いという話じゃない。


▼ メグデスのスタジオには、フライングV(もしくは、それに類するギター)が、めちゃくちゃある。

そこからの使用感、音を解析して「最高のフライングV」を目指した。完璧なギターになったよ!


▼ 今回、一番無駄にコストかけたのはここ。ここはもう、マジで無駄なコスト。ジャックの斜め刺し。

これだけで、販売価格1万円アップ!音質は一切変わってません。ただの見た目。

でも、この斜め刺しはどうしてもやりたかった。カッコいいじゃん。これ、ジャクソンとかフェンダーぐらいしかやってないでしょ?結構、加工が難しいみたい。木が割れちゃうんだってさ。


【このギターのポイント】

「ランディー・ローズ」と同じ系統の音がするフライングV。

この系統の音は、このギターにしか出せない。


このギターのサウンドのイメージは、とにかく「ランディー・ローズ」よ。ブルースでも、ロックでも、メタルでもない、クラシックでもない、あのサウンドよ。メタルなんだけど、マノウォーみたいな、マッチョなメタルじゃない。ランディーローズの、あの、華奢な、華やかで、拡がりがある、それでいて、知的で、芯がしっかりした、あの、ランディーのサウンドよ。そう、ランディーは何かが違うの。


ランディー・ローズ系統の良質なフライングVは、他のブランドに存在しない。


マイケル・シェンカーの信奉者は多いし、デイブ・ムスティンはギター開発にも積極的よね。だから、この系統のフライングVは、良いモノがたくさんある。 でも「ランディー・ローズのサウンド」を再現しようとしたフライングVというのは、私が知る限り「ゼロ」なのよ。

マイケルのフライングVの音は、ブルージーで枯れてて、中音域を押し出して、カクカクした感じでしょう。

ディブ・ムスティンは、スラッシュ・メタルだからね。そして、お互い、アームは使わない。

ランディーの音はメロディアス。でも、マイケルの音よりギラギラして広がってる。マイケルと比較すると、ランディーの音って、めちゃくちゃギンギンでメタリックなのよね。でも、デイブ・ムスティンのような「重さ」はない。デイブ・ムスティンの音と比較すると、ランディ―の音って「軽やか、ロックンロール」って感じなのよね。難しい!

そして、なんといってもランディーはアームを使う。ここが絶対的に2人と違う。

ランディーはレスポールをメインに使ってたけど。でも、いずれ「アーム付きのフライングV」に乗り換える構想だったんじゃないかなと思う。「クレイジー・トレイン」「オーバー・ザ・マウンテン」のソロは、やっぱアームが肝だもんね。

唯一、中国の安物ギターは、なぜか、ランディー・ローズっぽいサウンドだったの!びっくりしたわ。 でも、安物だから精度がイマイチなのよ。それを私は改善したかったの。

AmazonにZUWEI社が3~4万円ぐらいで良いポルカドットVを出してる。あれはあれで良い。でも、マジでギターやるには、ちょっと楽器としての精度が悪いのよ。でも、ウチのポルカドットVは楽器教室で楽器教えたり習ったりするのに耐えられるぐらいの品質にはなってる。 仕入れた時点では、ZUWEI社より、むしろ悪いぐらいなんだけどね。塗装が粗いの。そう、ギターってさ、もうね、品質を追求しだすとキリがないのよ。だから、細かいところにこだわれば、どれだけだって価格はあがるんだけど。でも、最後はニーズとバランスよ。


このギターは、マイケルの哀しみに満ちたドイツ的な音とは違うの。

そして、デイブ・ムスティンのアメリカのクレイジーなカミソリのようなギターとも違うの。

このギターは、ランディーの音なの。


まずはデモ演奏を聴いてもらって、音が気に入ってくれたら、ホントに嬉しい!